DX人材およびデータ活用の実態を調査日本のDXを阻むものは何なのか?日本企業のデータ活用の平均レベルも明らかに

2022.11.29
ノウハウ
DX人材およびデータ活用の実態調査

ウイングアーク1st株式会社は、売上高100億以上の役職者(部長などマネジメント層)530人を対象に、DX人材およびデータ活用の実態調査を実施しました。

調査サマリー

・自社のデータ活用レベル「業務改善、オペレーション効率化」はわずか25.5%、全く行っていないは11.2%と回答 ・約半数の企業で社内の非専門家がデータ活用、分析を実施し、そのうち50%が属人的に実施、と回答 ・データ活用/分析を行う非専門家の6割以上が自身でデータ活用/分析を行うことに不安と回答しつつもデータ活用/分析により、約4割が「効率的な経営判断ができている」と回答

1.データ活用レベル、25.5%が「業務改善、オペレーション効率化」で留まり、11.2%は「全く行っていない」と回答

「Q1.お勤め先の「データ活用レベル」として下記より当てはまるものをお選びください。」(n=530)と質問したところ、「業務改善、オペレーション効率化(チーム、部門単位など局所的にデータ活用の仕組みが用意されている)」が25.5%、「パーソナル業務における効率化(個人のスキルレベルに沿いExcelなどを利用しデータ活用を行なっている)」が17.2%という回答となりました。

勤め先の「データ活用レベル」

2.80.9%の企業が「データ活用/分析」に注力

Q1で「まったく行っていない」「わからない/答えられない」「あてはまるものはない」以外を回答した方に、「Q2.あなたのお勤め先は、データ活用/分析に注力していますか。」(n=389)と質問したところ、「非常に注力している」が29.0%、「やや注力している」が51.9%という回答となりました。

Q2.あなたのお勤め先は、データ活用/分析に注力していますか。

3.データ活用/分析によるメリット

Q2「非常に注力している」「やや注力している」と回答した方に、「Q3.データ活用/分析により、どのようなメリットを感じていますか。(複数回答)」(n=315)と質問したところ、「効率的な経営判断ができている」が40.3%、「改善PDCAが回せるようになった」が38.7%、「ビジネスの成果を十分に実感している」が32.4%という回答となりました。
データ活用/分析により、どのようなメリットを感じていますか

4.データ活用推進状況

Q1で「まったく行っていない」「わからない/答えられない」「あてはまるものはない」と回答した方以外に、「Q.4お勤め先でのデータ活用推進状況について、次のうちお勤め先の状況に一番近いものをお選びください。」(n=389)と質問したところ、「データ活用が一定部門で進んできている」が31.6%、「データ活用のためのツールが導入されこれから業務現場でデータ活用を進めていく」が24.7%という回答となりました。
勤め先でのデータ活用推進状況

6.「社内の非専門家」が実施するうちの50.0%が「属人的にやっている」実態

Q5で「社内の非専門家」と回答した方に、「Q6.データ活用/分析はどのように行なっていますか。(複数回答)」(n=186)と質問したところ、「属人的にやっている」が50.0%、「ツールをいれてやっている」が48.9%、「勘・経験にたよってやっている」が34.9%という回答となりました。
データ活用/分析を行う担当者

6.「社内の非専門家」が実施するうちの50.0%が「属人的にやっている」実態

Q5で「社内の非専門家」と回答した方に、「Q6.データ活用/分析はどのように行なっていますか。(複数回答)」(n=186)と質問したところ、「属人的にやっている」が50.0%、「ツールをいれてやっている」が48.9%、「勘・経験にたよってやっている」が34.9%という回答となりました。

Q6.データ活用/分析はどのように行なっていますか

Q7.データ活用/分析を行う人材は、自身で活用/分析を行うことを不安に感じていますか。

Q5で「社内の非専門家」と回答した方に、「Q7.データ活用/分析を行う人材は、自身で活用/分析を行うことを不安に感じていますか。」(n=186)と質問したところ、「非常に不安に感じている」が14.4%、「やや不安に感じている」が45.7%という回答となりました。

Q7.データ活用/分析を行う人材は、自身で活用/分析を行うことを不安に感じていますか。

8.データ活用/分析に注力していない企業の理由の3割以上は、「専門人材(DX人材)の不足」と回答

Q2「あまり注力していない」「全く注力していない」と回答した方に、「Q8.データ活用/分析に注力していない理由を教えてください。(複数回答)」(n=69)と質問したところ、「システム/データ/分析/事業がわかる専門人材(DX人材)が不足しているから」が33.3%、「データが各部署にまたがり、集約できないから」が26.1%、「自社にナレッジがないから」が23.2%という回答となりました。

Q8.データ活用/分析に注力していない理由

9.データ分析(DX)の人材は、半数以上が「社内の非専門家人材の育成」の採用・活用が好ましい傾向に

「Q9.自社のビジネスにフィットしたデータ分析(DX)人材を採用・活用する際に、下記のうちどちらが好ましいですか。」(n=530)と質問したところ、「a:「いきなり外部人材(優秀な外部人材を採用・活用)」が好ましい」が21.1%、「b:「社内の非専門家人材の育成(ビジネスマインドを持った現場出身社員の育成)」がいい」が50.8%という回答となりました。

社内の非専門家人材の育成

10.社内の非専門家人材の育成を好む理由

Q9で「b」の選択肢を選んだ方に、「Q10.「社内の非専門家人材の育成(ビジネスマインドを持った現場出身社員の育成)」が好ましいと思う理由を教えてください。(複数回答)」(n=269)と質問したところ、「ビジネスマインドを持った現場出身がデータ分析するのが効率的だから」が47.6%、「データ分析ツールにより、だれもがデータ分析人材になれる時代になってきているから」が47.6%、「自社に必要な示唆かどうかの判断がつきやすいから」が46.8%という回答となりました。

「社内の非専門家人材の育成(ビジネスマインドを持った現場出身社員の育成)」が好ましいと思う理由

11.データ分析において、70.3%が分析疲弊を実感

Q2で「注力している」と回答していると回答した方に、「Q11.データ分析において、分析疲弊(データ分析に時間をかけすぎ疲弊している状態)は起きていますか。」(n=276)と質問したところ、「頻繁に起きている」が16.3%、「やや起きている」が54.0%という回答となりました。

分析疲弊(データ分析に時間をかけすぎ疲弊している状態)は起きていますか

12.社内でデータ活用/分析を行う約6割が、「データ分析の外部化」を検討

Q5で「社内にいる専門家」「社内の非専門家」と回答した方に、「Q12.今後データ分析を外部化することに対して前向きに考えていますか。」(n=267)と質問したところ、「かなり前向きに考えている」が9.4%、「やや前向きに考えている」が46.4%という回答となりました。

データ分析を外部化することに対しての考え

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000053341.html


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