LINE WORKSと個人で利用するLINEの違いについてわかりやすく解説

公開日
更新日
lineworks-line_difference_1
LINEは、ビジネスでもプライベートでも幅広く使われています。電話番号1つにつき1つのアカウントしか作成できないので、仕事でもプライベートでも同じLINEを使っている人も多いのではないでしょうか。実はLINEには個人用のアカウントの他に、ビジネスで使われるLINE WORKSや、企業などの公式LINEアカウントがあります。

これらは企業が使うLINEですが、それぞれ情報発信の種類が違うため、社員間のやり取りや社外とのコミュニケーションなど、情報の種類・相手によって、適切なアカウントを使い分けなくてはなりません。ここでは、個人用のLINEとLINE WORKSについて詳しく解説します。

目次

個人で利用するLINEについて

lineworks-line_difference_2

 

まずは、個人で利用するLINEについて説明します。

LINEとは

LINEは、スマートフォンでよく使われているアプリケーションです。お互いにLINEをインストールしていれば、インターネット経由で無料でメッセージのやり取りや通話ができます。そのため現在は多くの人に使われており、欠かせないコミュニケーションツールの1つになっています。

普及率

LINEの利用率は、過去10年の間一貫して増加しています。2021年度では全年代で92.5%に達しました。

lineworks-line_difference_3

引用元:令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
<概要>|総務省情報通信政策研究所


年代別の利用率でも10代~50代で90%を超えており、60代でも82.6%のユーザーがいます。

lineworks-line_difference_4

引用元:令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
<概要>|総務省情報通信政策研究所


またLINEにはグローバルで月間アクティブユーザーが約1億9,400万人います。また日本以外にも台湾、タイ、インドネシアなどでも使われており、2020年現在、3カ国を合わせて8,100万人のユーザーがいます。

lineworks-line_difference_5

引用元:2020年12月期 第3四半期 決算補足説明資料|LINE株式会社

個人で利用するLINEの特徴的な機能

個人用LINE、一般的に使われているLINEには、次のような機能があります。

●トーク
相手とメッセージをやり取りするチャットは、LINEで最も使われている機能でしょう。個人間だけでなく、グループでのやり取りもよく使われています。テキストだけでなく、スタンプ、画像、動画、位置情報、さらにはLINE Payなどさまざまな情報を送ることが可能です。

●音声通話
LINE通話を使えば、海外からでも無料で音声通話やビデオ通話が可能です。音声通話やビデオ通話はトーク画面から利用できます。

●ホーム
友だちリストやスタンプ、着せかえなどさまざまなサービスへの入り口になります。

●タイムライン
個人やグループから、友だち全員への発信が可能な画面です。自分についての情報を投稿し、広く友だちと共有できます。

●LINEウォレット
LINE Payからモバイル送金や決済などができます。友人に送金したり、スタンプを買ったり、LINEショッピングの決済を行ったりするのに使われています。

その他、LINE NEWS、LINE GAME、LINE マンガ、LINE MUSIC、LINE バイトなどさまざまなサービスが提供されています。
▼合わせてよく読まれている資料
LINE WORKSガイドブックのサムネイル画像
導入事例からユーザーボイスまでわかりやすく紹介
LINE WORKSガイドブック 入門編
ダウンロードはこちら

LINE WORKS

lineworks-line_difference_6

LINE WORKSは、LINEと似たインターフェースのビジネス向けコミュニケーションツールです。ビジネス向けに特化したLINEといってもよいかもしれません。インターフェースは似ていますが、自社内および取引先などと情報をやり取りするためのもので、個人用のLINEとは異なります。

導入企業数

サービス提供より順調にユーザーが増えており、2023年現在、43万社に導入され、450万人のユーザーを獲得しています。

lineworks-line_difference_7

引用元:ワークスモバイルジャパン、「LINE WORKS」の最新実績数値を発表 「43万社」が導入、 「450万ユーザー」が利用に成長

特徴

LINE WORKSには、次のような特徴があります。

●LINEと同じ感覚で使える
普段使っているLINEと似たインターフェースで、同じ感覚で使えます。LINEと同じようにスタンプなども使えます。
LINEユーザーならすぐに操作に馴染むことができ、習得するために長い時間は必要ありません。

●個人用のLINEとは異なるアカウントやアプリケーションが必要
プライベートのLINEを仕事に使うのではなく、LINE WORKSのアプリケーションと専用アカウントを利用し、プライベートとは完全に使い分けます。
それによって、LINEを業務利用するリスクを避けることが可能です。具体的には、操作ミスによる情報流出、退職者への情報漏れ、電話帳からの勝手な友だち登録、乗っ取りからのなりすましなどを防ぐことができます。

●ビジネス向け機能が豊富
トークだけでなく、カレンダー、タスク管理、ファイル共有など、ビジネスに必要な機能が搭載されています。

LINE WORKSとLINEで共通の機能や特徴

LINE WORKSとLINEに共通する、特徴的な機能や特徴をご紹介します。

●ビジネスチャット
LINEの「トーク」にあたる、個人間、またはグループ内でのメッセージ機能です。スタンプや音声通話、ビデオ通話もLINE同様に使えます。LINE WORKSでは、グループのどのメンバーが既読/未読なのかを確認することも可能です。取引先など、社外のユーザーの個人用LINEやLINE WORKSともつながることができます。Drive機能でファイルを個人間やグループ内で共有することも可能です。

●掲示板
LINEの「タイムライン」にあたる、相手を指定しない投稿です。ユーザーは必要なときに確認できます。プッシュ通知や再通知、必読の設定も可能なので、情報を見落とすことがありません。

●アドレス帳
LINEの「友だち」一覧にあたります。LINE WORKS内のメンバーを一覧表示するので、名前だけでなく部署名からでも相手を指定し、さまざまな機能を利用できます。

LINE WORKSとLINEで異なる機能や特徴

LINEにはない、LINE WORKS独自の機能や特徴をご紹介します。ビジネスには欠かせない機能や特徴です。

●セキュリティ対策
LINE WORKSはビジネス用なので、セキュリティが強化されています。通信は暗号化され、通信にも異常がないかモニタリングされています。また、管理者の設定や細かな権限の指定など、運用面でもセキュリティが強化されています。

●シャドーIT対策
LINE WORKSはビジネス専用のアカウントとアプリケーションを利用しています。しかし操作はいつものLINEとあまり変わらないので「使いやすいので、つい個人用のLINEを使ってしまう」ということがありません。これはシャドーITの発生を防ぎ、セキュリティを強化することにつながります。

●カレンダーやタスク管理が可能
LINE WORKSでは、グループ、またはメンバー間でカレンダーを共有し、スケジュール管理を行えます。また、トークと連携したタスク管理も可能です。そこで、トークからシームレスにスケジュール管理やタスク管理を行うこともできます。

●外部サービスとの連携
LINEだけでなく、ワークフローシステム、SFA(営業支援システム)、CRM(顧客管理システム)、勤怠管理システムなどさまざまな外部サービスやシステムと連携できます。

●メンバーごとの既読確認
LINE WORKSでは、グループトークでも誰が既読で誰が未読なのかがわかります。そのため、情報を漏れなく周知することが可能です。

●電話番号とアカウントが無関係
LINE WORKSのアカウントは、LINEとは異なり、電話番号と紐付いていません。IDとパスワードは管理者が発行します。

LINE WORKS活用のポイント

lineworks-line_difference_8
LINE WORKSを活用してスムーズに業務を進めるためのポイントは、あらかじめルールを決めておくことです。
 

ルールを決める

ユーザーに負担をかけずにLINE WORKSを活用するには、次のようなルールが必要です。

●「既読」で返事にする
既読がつくだけで、メッセージを読んだことがわかります。大人数のトークルームでは、全員で返事をする必要はありません。返事をしていては、手間がかかるだけでなく、必要な情報が埋もれてしまうからです。「返事をしなくてもよい」ではなく、積極的に「追加情報や質問がないなら返事をしない」でもかまいません。

●時間外には「既読」もつかないのが普通と考える
LINE WORKSはスマートフォンにメッセージを送っているので、いつでも読んでくれると思いがちです。しかし、時間外には仕事のことを考えないという人も多いでしょう。時間外には既読がつかないことが普通だというルールにしておきます。そうでないと、24時間対応しなくてはなりません。

●顧客や取引先には自動応答メッセージを活用する
外部連携時の自動応答メッセージを設定します。社内では「時間外は既読にしなくてもOK」でも、社外の顧客に対しては失礼だと考える場合もあります。そこで、指定した時間帯には、外部ユーザーからトークがあっても自動応答メッセージを返信するように設定できます。自動であっても返信があれば失礼にはなりにくいでしょう。


LINE WORKSの活用事例

lineworks-line_difference_9実際に、業務にLINE WORKSを活用している事例を3つご紹介します。
 

活用事例①

伊藤忠グループの総合物流会社である「伊藤忠ロジスティクス株式会社」では、毎月、各営業本部が集合する部課長会議が開催されています。しかし移動にかかる時間やコストが大きな課題でした。また、コロナ禍により3密回避も課題となっています。

そこでLINE WORKSを導入し、ビデオ会議を活用して業務効率化・生産性の向上を図りました。さまざまな場面でビデオ会議を利用することで、コストを大幅に削減し、感染対策にもつながっています。さらに、社員がビデオ会議やチャットを活用するようになり、コミュニケーションも活性化しました。
 

 

活用事例②

高級輸入車販売の「株式会社ヤナセ」では、顧客とのコミュニケーションが多様化する中で、より迅速で手軽なセキュリティを確保したコミュニケーション方法を探していました。

そこでLINEと連携してトークができるLINE WORKSを導入しました。従来の連絡手段よりも手軽かつ迅速にコミュニケーションできるようになり、お客さまだけでなく、スタッフ同士のコミュニケーションも活性化しています。また連絡手段のセキュリティも確保でき、安全にコミュニケーションができています。

活用事例③

港湾運送事業を行う「東京国際埠頭株式会社」では、社内の重要情報はグループウェアで共有していましたが、時間がかかること、情報の抜け漏れが発生することが課題でした。また現場の作業員と事務所の職員とのコミュニケーションは電話で行っていましたが、確実性が低く、作業中断やミスもよく発生していたのです。

そこでLINE WORKSを導入し、生産性の向上とミスの削減を実現しました。LINEならではのリアルタイム性と、テキストや画像による抜け漏れない情報共有により、現場から社長までスムーズに情報共有が可能になったのです。

まとめ

LINE WORKSは、個人利用のLINEとインターフェースが似ており、機能や使用感にも近いものがあります。しかし個人用のLINEとはアプリケーションやアカウントが分けられており、ビジネスに必要な機能やセキュリティ対策も用意されているので、企業で利用するのにはこちらがおすすめです。

また、LINE WORKSは企業内でのコミュニケーションだけでなく、外部のユーザーともやり取りして、業務効率化に役立てることができます。しかし、ビジネスで活用するには、セキュリティや運用保守に十分注意が必要です。できればLINE WORKSに関するノウハウを持つ専門家のサポートを受けることをおすすめします。LINE WORKSの導入を検討する際には、ぜひコネクシオにご相談ください。
 

この記事を見た方へおすすめのサービス

LINE WORKSロゴ
LINE WORKS
LINE WORKSは仕事でも安心して利用できるビジネスチャットです。
導入企業は35万社を突破。 有料ビジネスチャットの中で、2020年度 NO.1シェアとなっています。
▼合わせて読みたいページ
無料でここまでできる「LINE WORKS」で安心な社内コミュニケーション
無料でここまでできる
「LINE WORKS」で安心な社内コミュニケーション

働き方改革とコミュニケーションの活性化を両立するLINE WORKS。得られる効果や導入ステップをご紹介します。

テレワーク環境構築、社内の通信回線や
セキュリティでお困りのお客様、
ぜひコネクシオにご相談ください。