では、クラウドPBXのデメリットはどういったものがあるでしょうか。3つのポイントについて詳しく解説していきます。
月額料金がかかる
クラウドPBXには「オンプレミス型」と「クラウド型」の2種類のサービスがあります。クラウドというITサービスを利用する点は共通していますが、電話交換機の役割をするPBXの設置場所に大きな違いがあります。
クラウド型は先ほどから解説しているように、電話交換機の役割をするPBXをインターネットのクラウドに置きますので、従来企業などが導入してきた電話交換機を設置する必要がありません。しかし、オンプレミス型では、企業内に自社サーバーを設置するように、PBXの設備が必要です。
また、
オンプレミス型では、使用する通信機器も、クラウド型のようにスマートフォンなどの持ち運びが可能な携帯端末ではなく、従来のビジネスフォンを使用します。オンプレミス型を導入している企業は、クラウドPBXの使用に関してビジネスフォンをリース契約などで使用している場合が多くようです。この契約料金ですが、複数台のビジネスフォンを5~7年程度のリース契約で、月額1万円前後が相場となっています。
一方でクラウド型では、インターネット環境とスマートフォンなどの通信端末があれば企業内での通話を開始できます。費用も、企業内に設備を設置する必要もなく、ビジネスフォンの購入やリースの必要もないので、オンプレミス型に比べ、コストパフォーマンスに優れています。
ですが、クラウド型、オンプレミス型ともに、使用するためには月額料金が発生してしまうことに変わりはありません。
既存番号の引き継ぎ
既存の電話回線からクラウドPBXに通信手段を変更すると「110」や「119」などの緊急番号や「0570」で始まるナビダイヤルへの発信、「115」の電報申し込みができなくなります。また、選択したサービスによっては、発信番号の「03」や「06」などが使用できない場合もあります。
提供会社によって品質・サポートのばらつきがある
クラウドPBXはクラウド型、オンプレミス型ともに、サービスを提供する「会社」が開発したアプリをスマートフォンやPCにインストールして利用します。そのため、インストールするアプリの性能差によって、通話性能や品質にばらつきが生まれる場合もあります。
またサービス利用に関し、不具合やトラブルが起きた場合、サービスの復旧や修復などは、
サービスを提供する会社でなければ対処ができません。ですが、こういったトラブルへの対応や、保守点検業務に関する知識が浅い提供会社では、十分な対応ができない場合があり、ここにもサービスのばらつきが見られる場合があります。
おすすめクラウドPBX
ここからは、数多くあるクラウドPBXサービスの中から、おすすめのクラウドPBXサービスをご紹介します。
●Arcstar Smart
PBX
Arcstar Smart
PBXは、導入時の設定から、保守管理業務までを一括で行っているので、クラウドPBXに関し、トラブルなどが発生した際にも安心して対処を任せられます。また、多くのクラウドPBX会社では「050」のビジネス専用ダイヤルを使用できませんでしたがArcstar
Smart PBXでは内線、外線問わずに発着信が可能です。
参照:Arcstar Smart PBX
まとめ
昨今、多くの企業が導入しているテレワークや在宅ワークでの安定した通信、連絡手段としてクラウドPBXの導入を検討する企業が増えています。このクラウドPBXは、企業内でのビジネスフォンのリース費用や、機器設置にかかる費用を抑えられるなど、多くのメリットがあるITサービスでもあります。
クラウドPBXはクラウド型、オンプレミス型ともに、アプリをスマートフォンやPCにインストールして利用します。そのため、インストールするアプリの性能差によって、通話性能や品質にばらつきが生まれることがデメリットでもあります。また、トラブルなどへの対応は、サービス提供会社でしか対応できないので、会社によって、サービスにばらつきがあるのもデメリットといえます。こういった点から、クラウドPBXを導入し、サービスのメリットを最大限享受するためには、クラウドPBXに精通した適切な業者を選択することが重要といえるでしょう。