社用携帯にiPhoneを導入するメリット4選!選び方のポイントも解説
社用携帯としてiPhoneの導入を検討している企業もあるでしょう。
iPhoneはその高いセキュリティ性能や直感的な操作性から、多くの場面で活用されています。
一方で、導入にあたってはコスト面や管理面での課題を考慮することが大切です。
今回は、社用携帯にiPhoneを導入する際のメリットやデメリット、選び方のポイントについて解説します。
社用携帯にiPhoneが適している企業の特徴も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
社用携帯にiPhoneを導入する4つのメリット
iPhoneを社用携帯として導入すると、以下のような4つのメリットが得られるでしょう。
- 高いセキュリティ性能
- 直感的な操作性
- 長く使用できる
- ビジネスに役立つ機能が充実
ひとつずつ解説します。
1.高いセキュリティ性能
iPhoneを社用携帯として導入するメリットは、高いセキュリティ性能にあります。
iPhoneはサンドボックスの技術を用いており、不正なアプリが他のアプリやシステム領域に勝手に干渉することを防ぎます。
さらに、アプリを配信するにはAppleの審査を通過する必要があり、不正アプリは排除される仕組みです。
在宅勤務や外出先での利用が当たり前となった今、端末自体のセキュリティの高さは企業にとって欠かせません。
重要なデータを扱う場面でも、iPhoneを使用すれば外部からの攻撃を受けにくい環境を整えやすくなるでしょう。
2.直感的な操作性
iPhoneは、直感的に操作できる点もメリットです。
スマートフォンに不慣れな社員でも、画面の表示にしたがって感覚的に使えるため、基本操作を習得しやすいでしょう。
iOSの操作性は機種を問わず共通しており、機種変更後も使い方に戸惑う場面は少ないと考えられます。
利用者が多いため、操作に慣れている社員が社内にいる可能性も高く、社員同士で使い方を教えあえる点もメリットです。
社員同士で不明点を解決できれば、現場での運用もスムーズに進められます。
教育にかける時間と人手を削減したい企業にとって、iPhoneの導入は有効な選択肢といえるでしょう。
3.長く使用できる
AppleはiPhoneの耐用年数を3年と公表していますが、iOSのアップデートは発売から約5年間提供される実績があります。
またバッテリーの劣化は、使用状況によって異なりますが、電力消費に配慮した設計です。
一方でAndroidの場合、OSのアップデート対応期間やバッテリーの耐用年数がメーカーや機種により差異が見られます。
そのため、一般的にAndroidよりもiPhoneのほうが長く使用できる傾向にあります。
同じ機種を長く使い続けられるため、頻繁に機種を購入する必要がありません。
担当者の設定作業や端末管理にかかる工数を減らせるため、iPhoneは社用携帯におすすめの機種といえます。
4.ビジネスに役立つ機能が充実
ビジネスに役立つ機能が多く備わっている点も、iPhoneを社用携帯におすすめする理由のひとつです。
iCloudにはクラウドストレージが標準で搭載され、5GBまでは無料で利用できます。
保存した書類や写真は、ネット環境があればいつでも確認できる点が魅力です。
また、連係機能を利用することでApple製品間でのデータ連係もスムーズに行うことができます。
これにより、社外ではスマートフォン、自席ではタブレットというように、端末を切り替えても業務を中断せずに進められます。
MMD研究所の調査によると実際に法人の60%がiPhoneを社用携帯として導入しており、こうした機能が評価されていると考えられます。
操作性と連携性の両立により、社内の業務効率を高めたい企業にとって、iPhoneは運用ニーズに応えやすい端末といえるでしょう。
出典:2025年法人向け携帯電話の利用実態調査
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社用携帯にiPhoneを導入する3つのデメリット
iPhoneを社用携帯に導入することで多くのメリットが得られますが、デメリットも存在します。
- 導入コストが高額になりやすい
- 直接SDカードを挿入できない
- 耐久性が低い
ここからは、iPhoneを社用携帯に導入する3つのデメリットについて見ていきましょう。
1.導入コストが高額になりやすい
iPhoneを社用携帯として導入する際の課題に、コストが高額になりやすい点があげられます。
Android端末と比べて本体価格が高めで、型落ちの機種でも価格が大きく下がりにくい傾向です。
従業員が多い企業では必要な台数も多くなり、結果として端末の導入コストが膨らみかねません。
特に安定した運用を重視する企業ほど、一定以上のスペックを必要とするでしょう。
必要な機能と導入にかかるコストの見通しを立てたうえで、十分に検討することが重要です。
2.直接SDカードを挿入できない
iPhoneにはSDカードスロットが搭載されていないため、拡張性に制限があります。
外部ストレージを本体に直接挿せないため、大量の写真や動画を扱う業務では不便に感じることもあるでしょう。
ただし、SDカードリーダーの使用によりiPhoneでも外部データの読み書きが可能になります。
クラウドストレージや外部接続を活用することで、保存容量の問題は解消できるでしょう。
また、SDカードが直接使えないことは、データの持ち出しや紛失リスクを減らせるという側面もあるため、SDカード非対応が必ずしも欠点とは言えません。
3.耐久性が低い
AppleはiPhone 8以降、本体にガラス素材を採用しています。
そのため、落下や衝撃で画面や背面が割れる可能性があり、耐久性の面で不安が残ります。
特に現場作業のような、粉塵・水・衝撃などにさらされることが多い環境では、より取り扱いに注意が必要です。
ただし、iPhone 12以降の機種には強化ガラスやアルミフレームが採用されており、以前より耐衝撃性が高まっています。
機種によって耐久性には差があるため、故障が心配な場合は新しい機種を選ぶとよいでしょう。
また、ケースや保護ガラスを使うことで破損のリスクを抑えることも可能です。
業務中の端末破損は、作業効率の低下や修理費の増加にもつながるため、扱う環境に応じた備えが求められます。
iPhoneとAndroidの違い
以下はiPhoneとAndroidの違いを表にしたものです。
比較項目 | iPhone | Android |
---|---|---|
OS提供元 | Appleが一括開発・提供 | Googleが提供、複数メーカーが採用 |
端末の種類 | 毎年数機種のみ追加 | メーカーごとに多数の機種が追加 |
価格帯 | 高価格帯が中心 | 低価格〜高価格まで幅広い |
カスタマイズ性 | 基本操作画面の統一性重視 | ウィジェット配置・UI(ユーザーインターフェース)変更が柔軟 |
セキュリティ | OS・アプリ審査が厳格で統一管理しやすい | メーカー差があり品質が分かれる |
OSアップデート期間 | 5年以上の長期提供が一般的 | メーカーにより提供期間が異なる |
法人管理のしやすさ | MDMとの連携がしやすく一元管理が可能 | 機種によりMDM対応状況が異なる |
iPhoneはAppleが開発と提供を一括で行っており、操作性やアップデートに一貫性があります。
一方、Androidは複数メーカーが採用しているため、価格や機能に幅がある点が特徴です。
また、Androidはメーカーごとに仕様が異なるため、利用者が操作に困った場合に解決まで時間がかかる可能性があります。
カスタマイズ性については、iPhoneはセキュリティと管理の統一性に優れており、OSの長期サポートがあります。AndroidはウィジェットやUIの変更がしやすい設計です。
社用携帯では、端末を一元管理できるMDM(Mobile Device Management)との相性もチェックすべきポイントです。
iPhoneはOSや仕様が統一されているため、MDMとの連携設定が簡単で、トラブルも起きにくい傾向があります。
一方、Androidは機種ごとにMDMへの対応状況が異なるため、同じ設定でも端末によって動作が安定しない場合があります。
関連記事:【法人携帯】iPhoneとAndroidを徹底比較!どっちのスマホがおすすめ?特徴と違いは?
社用携帯にiPhoneがおすすめの企業
社用携帯にiPhoneを導入する場合、必ずしもすべての企業に適しているとは限りません。
ここからは、iPhoneの導入がおすすめの企業について解説します。
操作性を求める企業
社用携帯に操作性を求める企業には、iPhoneの導入が適しています。
iPhoneは、年齢やスマホ経験に関係なく、画面表示やメニュー構成が直感的で、誰でも基本操作を覚えやすい構造です。
機種が変わっても操作方法に大きな違いがないため、社員間で使い方を教え合いやすく、社内ヘルプデスクへの問い合わせを減らしたい企業にも向いています。
さらに、導入研修やマニュアル作成にかかる負担の軽減にもつなげられます。
初めてスマートフォンを使う人が多い環境でも、導入後すぐに現場で活用できる点が強みです。
セキュリティを最優先に考える企業
セキュリティ対策を最重視する企業は、社用携帯にiPhoneを採用するとよいでしょう。
特に、社外で機密情報を取り扱う機会が多い業種では、端末に高度なセキュリティ基準が求められます。
iPhoneはOS全体にわたり、外部からの侵入やアプリ経由の情報漏洩を防ぐ設計が施されています。
加えて、App StoreにはApple独自の厳しい審査があるため、不正なアプリが入り込むことがほとんどありません。
外出先や在宅勤務中でも、一定水準のセキュリティを保ちやすく、社内ルールを遵守しながら運用がしやすい点も利点です。
iPhoneは、情報管理の質を保ちつつ業務を進めたい企業におすすめの端末といえるでしょう。
ビジネスに便利な機能を活用したい企業
業務の効率化を進めたい企業には、iPhoneの機能が役立ちます。
iCloudを使えば資料やスケジュールの共有が簡単になり、複数人でのやりとりもスムーズです。
また、MacやiPadとの接続も手軽で、出先でも社内と同じように作業が続けられます。
外部アプリとの連動にも対応しやすく、ビジネス用のクラウドツールとも連携可能です。
さらに、端末内で撮影した高画質の写真や動画は、報告資料はもちろん、広告にまで活用できます。
iPhoneの機能により、打ち合わせ中のメモ共有、現場記録など、さまざまなシーンで利便性を発揮できるでしょう。
社用携帯にiPhoneを選ぶ際のポイント
iPhoneはさまざまな機種があるため、企業のニーズに合わせて選択することが大切です。
ここからは、iPhoneを選ぶ際のポイントについて解説します。
予算内で必要台数を確保できる機種を選ぶ
社用携帯としてiPhoneを導入する際は、まず必要な台数と全体の予算を明確にしましょう。
導入コストを抑えたい場合は、iPhone SEのような廉価機種がおすすめです。
さらに、分割払い契約やレンタル契約を活用することで、初期費用を抑えられます。
本体価格だけでなく、通信費や保証サービスなども含めて検討すれば、将来的な支出も想定しやすくなるでしょう。
必要な性能を満たしつつ、社内の予算に合ったiPhoneを選べば、継続的な業務利用にもつながります。
機能と価格のバランスを見ながら、無理のない導入を進めることが大切です。
業務内容に合ったスペックのものを選ぶ
社用携帯としてiPhoneを選ぶ際は、業務内容にあったスペックを選択することが重要です。
営業職や外出が多い職種では「バッテリーの持ち」は重要なポイントとなるでしょう。
もしスマートフォンで撮影する業務がある場合は「カメラの性能」も確認することが大切です。
加えて、社内アプリの使用や資料保存が多いなら「ストレージ容量」を、映像処理やデータ解析に携わる部署では「処理速度の速さ」も調べておきましょう。
機器の落下や衝撃に備えたい業種では、端末の耐久性をチェックしておくこともポイントです。
iPhoneには複数の機種があり、性能にも幅があります。
用途や作業環境に合わせて、スペックを見比べながら選びましょう。
長期間使用できる機種か確認する
社用携帯としてiPhoneを選ぶ際には、長く使えるかどうかを事前に確認しておくと安心です。
Appleは長い期間にわたりiOSの更新を提供しており、一般的には発売から5~6年ほどといわれています。
古い機種を採用した場合、サポートの終了によりセキュリティ上のリスクが生じる点も理解しておかなければなりません。
仮に古い機種を採用した場合、導入時のコストは安くなると考えられます。
ただし、使用できる期間が短くなり、結果として買い替えのコストがかさむ可能性は否めません。
コスト面を考慮するのみでなく、できるだけ長くサポートを受けられる機種を選ぶことも大切です。
社用携帯をiPhoneにする際の注意点
iPhoneを選択する際は、あとから後悔しないためにも、注意点についても把握しておきましょう。
ここからは、社用携帯をiPhoneにする際の注意点について解説します。
セキュリティ上のリスクを完全に防げるわけではない
iPhoneはセキュリティに強い設計ですが、完全にリスクを防げるわけではありません。
社員が端末を紛失すると、情報漏洩につながる可能性があります。
情報漏洩を防ぐために、事前に遠隔でのロックやデータ消去を設定しておきましょう。
また、業務効率の低下やセキュリティリスクを防ぐために、SNSや動画視聴などの私的利用を制限するルールを明確にし、周知することも重要です。
不審な動きが発覚した場合、迅速に対応できる体制も整えておきましょう。
端末の不正利用を防ぐためには、機能に頼りすぎずに、組織としての管理方針を整理する姿勢が求められます。
関連記事:社用携帯の管理に利用ルールは必須!押さえておきたい4つのポイントを解説
導入にコストが発生する
社用携帯としてiPhoneを導入する際には、初期費用や通信費について確認しておきましょう。
特に従業員の多い企業では、端末の購入台数が増える分、導入コストも大きくなります。
また、導入後の運用には定期的な更新や紛失対応といった業務が発生する可能性も考えられるでしょう。
導入前には、総コストを試算するとともに、運用にかかる手間もあらかじめ見積もっておくことが重要です。
予算を抑えたい場合は、新品にこだわらず、状態の良い中古品の活用も選択肢のひとつとして検討してみてください。
必要に応じて買い替えや修理が発生する可能性があるため、長期的な視点で予算を管理することが求められます。
費用面だけでなく、導入後の管理やサポート体制も含めて、自社に適した端末を選ぶようにしましょう。
社用携帯の導入前後の課題を解決するなら「マネージドモバイルサービス」
社用携帯の導入には、端末管理や運用ルールの整備など、さまざまな課題が発生します。
これらをすべて自社で対応すると、手間やコストの面で負担が大きくなる可能性も否めません。
社用携帯を導入する際の負担を軽減したい場合は、コネクシオの「マネージドモバイルサービス(MMS)」がおすすめです。
マネージドモバイルサービスでは、端末の選定から紛失対応・廃棄までを一括サポートしています。
コネクシオでは15年以上にわたり、約57万回線のモバイル運用の実績があります。
その豊富な実績により、MDM設定からトラブル時の迅速対応まで、運用負担を大幅に軽減可能です。
導入時の手間を省き、安定した運用を目指すなら、コネクシオのマネージドモバイルサービスをご検討ください。
メリット・デメリットを理解し、自社に最適なiPhoneを選ぼう
今回は、社用携帯にiPhoneを導入するメリットやデメリット、選び方のポイントについて解説しました。
iPhoneは高いセキュリティ性能や直感的な操作性、長期間使用できる点が魅力です。
一方で、導入コストや管理の手間といった課題もあるため、事前に十分な検討が必要です。
コネクシオでは、端末選定から運用サポートまで一貫して対応し、企業のモバイル環境の最適化をサポートします。
マネージドモバイルサービスを利用すれば、理想とするモバイル環境を実現できるでしょう。
社用携帯の導入や運用に関する悩みをお抱えの企業は、ぜひ一度お問い合わせください。
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