【法人携帯】運用管理の内容とは?具体的な方法や対策まとめ
「法人携帯の運用管理とはどのようなものなの?」
「実際にどのようなポイントを意識して運用管理すればよい?」
法人携帯の運用管理に関して、こうした疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
法人携帯を導入する際に管理体制が整っていないと、思わぬトラブルにつながる可能性もあります。
特にセキュリティや情報漏洩などのリスクにつながると、企業としての信頼を失うかもしれません。
今回は、法人携帯に必要な運用管理の内容や、管理する際におすすめのMDMについてまとめました。
運用管理のポイントもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
法人携帯に必要な運用管理の内容とは?
法人携帯の運用管理とは、端末の利用状況の管理や設定、セキュリティ対策、契約内容や貸与後のサポートを日常的に管理することを指します。
運用管理の業務としては、ここでは以下の3つを解説します。
- 問い合わせ対応
- 紛失、故障対応
- 資産管理
各業務内容について詳しく見ていきましょう。
問い合わせ対応
法人携帯を利用している従業員からの問い合わせに対応します。
問い合わせの内容は法人携帯の使い方からツールに関することまでさまざまです。
何かあったときすぐ対応できるよう、法人携帯を本格導入する前に問い合わせを受ける担当者は決めておきましょう。
問い合わせをしやすい環境を作ることで、従業員も法人携帯を利用する上で悩みがあったときに放置せず、聞きやすくなります。
相談しやすい環境が整っていれば、法人携帯の取り扱いに慣れていない従業員の悩みを軽減できるでしょう。
紛失、故障対応
法人携帯の運用にあたって、紛失や故障のときのサポートも欠かせません。
法人携帯には自社の情報だけでなく、取引先の情報も含まれています。
仮に従業員が法人携帯を紛失した場合、素早い対応をすることで情報漏洩を防げるでしょう。
具体的な対応としては、まず遠隔操作で端末にロックをかけることが一般的です。必要に応じて、端末のデータ削除も行うことになるでしょう。
その後発見されなければ、機種変更を進めたりします。
また、端末が故障した場合には、修理依頼を迅速に行う必要があります。
情報漏洩のリスクはありませんが、法人携帯が利用できない状態が続くと業務停滞を招くためです。
利用できない時間を少しでもなくすために、代替機を事前に準備しておくことも手段のひとつです。利用者には渡した代替機をそのまま使ってもらい、修理された端末を新たに代替機にするセンドバック方式の運用であれば、利用者の負担も軽減されます。
紛失、故障ともに発生した際の対応ルールを事前に取り決めておくことが重要です。
資産管理
法人携帯の資産管理とは、業務用に支給された携帯電話やスマートフォンを、会社の資産として適切に管理することを指します。
法人携帯を従業員に配布したあとに、管理を任せきりにしないよう定期的に確認しましょう。
ソフトウェア面では、定期的にアプリのインストール状況やOSの更新状況などの確認が必要となります。
ハードウェア面では、どの社員がどの端末を使用しているのかの使用状況の確認や、故障紛失等のトラブルの有無がないかの確認が重要です。
仮に端末にトラブルが発生していても会社側が把握できていない場合、情報漏洩などの重大なリスクにつながる可能性があります。
使用している管理ツールによっては、従業員の端末の状態を遠隔で確認・制御することが可能です。これにより、トラブル発生時にも迅速な対応ができ、資産の保全につながるでしょう。
■合わせて読みたいページ
法人携帯の運用管理にはMDMがおすすめ
法人携帯の運用管理で悩むときは、MDMを活用しましょう。
MDMとは「モバイルデバイス管理(Mobile Device Management)」の頭文字をとった言葉で、法人携帯を管理するうえで非常に役立ちます。
ここでは、MDMでできることや注目されている理由などについて解説しましょう。
MDMでできる3つのこと
MDMでできる主な内容は次の3つです。
モバイル端末の一元管理 |
従業員が利用する法人携帯を自社ルールに合わせてまとめて管理できる |
---|---|
セキュリティ管理 |
デバイスやアプリ制限などを用いて法人携帯の悪用や情報流出を阻止できる |
紛失・盗難対策 |
従業員が紛失や盗難の被害に遭った時点ですぐに法人携帯のデータを削除したりロックしたりできる |
まず、モバイル端末を一元管理できるため、管理担当者の業務が楽になります。
また、利用状況を遠隔で確認できるので、従業員の使い方やセキュリティ問題の把握にも役立つでしょう。
万が一使い方やセキュリティ面での問題が発覚すれば、迅速に対応できるのもメリットです。
紛失や盗難時の対策もできるため、法人携帯をこれから導入しようと考えている場合にも適しています。
MDMが注目されている理由
テレワークが広く普及したことで、従業員が会社以外の場所で重要な情報を扱うことも増えました。
社内だけではなく、カフェや自宅から端末を使用してアクセスすることもあるため、セキュリティ対策の重要性が高まっているといえるでしょう。
こうした背景から、法人携帯を導入する会社も多いものの、モバイル端末の運用や管理が非効率的で、業務に時間がかかる場合があります。
MDMを導入することで、業務の効率化とセキュリティ面の強化の両方を目指せるでしょう。
関連記事:【MDM(モバイルデバイス管理)とは?】できることや導入メリットをわかりやすく解説!
運用管理を効率よく行うポイントとは
法人携帯を運用管理するにあたって、意識したいポイントは以下の3つです。
- 運用状況を明確化する
- ツールを活用する
- 内製化が難しいときは一部外部委託も検討する
上記の内容について、詳しく解説します。
運用状況を明確化する
現時点でどのように運用管理しているか、状況を明確にしましょう。
あわせて、どのような目的で運用しているか、目的に合った運用状況になっているかの確認も重要になります。
あやふやな部分がある状態では、管理がしにくいだけでなくセキュリティ面でもリスクが生ずるためです。
利用しているネットワークやシステムの状態によって必要な管理方法は異なるので、それぞれの手順書も分かりやすくまとめます。
また、マニュアルを作成して運用管理全体のフローも明確にすると、不要な作業や自動化できる作業を発見でき、業務の効率化につながるでしょう。
ツールを活用する
運用管理の効率化には、MDMなどのツールの活用も必要です。
例えば利用状況の監視は、担当者を設けずとも、ツールの活用で自動化できるでしょう。
ツールを利用すると担当者のリソースに余裕ができ、ほかの作業に回せるため会社全体の作業効率化にもつながります。
必要なツールは会社の状況によって異なるので、いきなり導入せず複数の種類を比較、検討したうえで決めるとよいでしょう。
内製化が難しいときは一部外部委託も検討する
運用管理は専門的な分野のため、会社によっては必要な作業を内製でまかないきれないケースもあるでしょう。
そうしたときは、外部委託の検討も必要です。
初期費用だけでみると自社管理より費用がかかる場合もありますが、長期的な目で見たときに従業員の負担が軽減され、業務が効率化されることでより多くの利益につながる可能性もあります。
外部委託する際は、費用面だけでなくサポート内容もよく比較して決めましょう。
対応している範囲は業者によって大きく異なるためです。
対応範囲が自社に合った内容でなければ、業務が非効率になってしまう可能性があるため、注意してください。
コネクシオではモバイル端末の運用管理の支援が可能
コネクシオでは「マネージドモバイルサービス」という法人向けモバイル端末の導入、運用支援サービスを提供しています。
導入前のコンサルティングや端末の選定、セキュリティ面でのポリシー策定など、法人向けモバイル端末を導入するにあたっての専門的な作業の支援が可能です。
実際に導入するときには端末の設定やアプリのインストール、利用制限のほか、トレーニングや資産管理シールの貼り付けなどの代行作業も実施します。
年間19万台以上の回線開通実績を有しており、15年以上にわたって積み上げてきた経験と知識を基に、法人携帯の運用業務を支援するサービスを提供しています。
故障や紛失時の対応も含んでいるため、運用管理に悩む場合の助けになるでしょう。
関連資料:スマホのキッティング業務「運用負荷削減」ガイド
関連資料:マネージドモバイルサービス ガイドブック
業務上のリスクを減らすなら法人携帯の運用管理がおすすめ
法人携帯の運用管理は、問い合わせ対応から紛失・故障対応、資産管理まで多岐にわたります。
適切な運用管理ができていれば、想定外のトラブルにつながるリスクも軽減可能です。
法人携帯を一元管理する方法として、MDMの導入は一つの選択肢となります。
また、社内の問い合わせ業務の負荷を軽減したいのであれば、ヘルプデスクの開設は内製での対応ではなく外注することも検討しましょう。
コネクシオでは、モバイル端末の導入から運用管理までサポートする「マネージドモバイルサービス」を提供しています。
モバイル端末の運用管理に関する疑問を抱えていたり、内製での運用に課題を感じていたりする場合は、ぜひ一度ご相談ください。
■合わせて読みたいページ